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No.6院内カンファレンス

当院では毎週1回昼食後に院内カンファレンスを実施しています。

この日のカンファレンスの中で【患者様やそのご家族様に対して病状告知の必要性について】

の議題があがりました。

 

患者様の病名は末期の悪性腫瘍。

診察時にご本人より現在の病状について問われた際の対応について話し合いました。

ご本人の病状としては、退院直後に比べると一見元気に見えているが、ここ最近の採血結果の数値をみると、癌が進行しており、決して良くなっているとは言い難い状況。

 

入院中に余命宣告はされたものの、その余命期間を過ぎていたことから、ご家族・ご本人ともに希望が見えていた部分もあるかと思うので伝え方も大事になってくるとの事でした。

 

議論の中でご本人には現状を詳細には伝えず、ご家族のみに伝えるという案も出ましたが、やはり患者様自身が一番自分の体の事を理解しているかと思うので、実際あまり良くない状況はご本人が一番把握していると思われる。そのため、もし患者様が希望するなら、ご本人・ご家族ともに現状をお伝えして残された時間をどう過ごすか考える時間を設けたい。ということで全員の意見がまとまりました。

 

この日のカンファレンスは一事務員の私にとっては、重たい内容で考えさせられる内容でした。私自身が患者様の立場になった場合、もしくは家族が同じ状況になった場合、私個人的には全部教えてほしい。最期の事を考えると恐怖と不安でいっぱいかもしれないが、自分に残された時間がどのくらいなのか把握したうえで少しでも後悔ないように過ごしたい。残される家族としても、出来ることを全てやりたいので、どんなにつらい内容でも教えてほしい。と思いました。今回のカンファレンスに参加して、日頃からDr・看護師各々が患者様とご家族の為を思い、診療・看護にあたっていることを改めて感じました。